【小児言語発達】「できない」を繰り返さない
「できない」を積み重ねない
障害の有無にかかわらず
子どもが成長する上で
なにかにトライしながらも
「できない」ことを経験することも
たくさんあります
今日はこの失敗体験の積み重ねについて
こどもが「できない」という
「失敗」を繰り返すとどうなるでしょうか?
失敗の繰り返しは
どんなお子さんでも
はたまたどんな大人でも
重なれば重なるほど
落ち込むものです
この落ち込みは
できるかぎり少ないに越したことはありません
そのお子さんにとって
少し難易度の高い課題の場合は
大人が手助けをしてあげましょう
手助けの方法
手助けの基本はふたつ
「後ろから」
「お手本を見せる」
ひとつずつ確認をしてみましょう
後ろから
動作や声掛けで
手伝ってあげるときは
必ず背後からやりましょう
そっと手をサポートする
そっと一声かける
これだけで
こどもの目線が変わります
正面から教えようとすると
プレッシャーで
思考停止になってしまう
そんなお子さんもいらっしゃいます
まずは背後からそっと
そんな意識でサポートしてみましょう
お手本を見せよう
例えばことばの理解が
ちょっとゆっくりなお子さんに
「りんご」を教えたいとき
りんごをゆびさしながら
「りんご」ちょうだい
といいます。
あえて「これはりんごよ」と
強調する必要はありません
あくまで、会話の中で
見本を見せましょう
そして、「りんご」を取ってくれたら
思い切り誉めてあげましょう
りんごを理解することに
1歩近づいたら
思い切り誉める
そして、こういう経験を
繰り返しながら
徐々に手助けのボリュームを
減らしていきます
その結果
自力で課題達成ができるのです
これらの方法でしたら
失敗経験を重ねることなく
自身を持って
新しい課題達成ができるのです
手助けを最小限に
とはいえ
この手助けの量を
少しずつ減らすというのが
なかなか難しいものです
どうしても背後から
ことばでフォローすることに
慣れてしまうと
逆にそれが習慣化してしまい
どのくらい減らせばいいのかが
わからなくなってしまいます
本人の発達や理解度を見て
その都度調整するのですが
答えを知っている大人が
どうしてもリードしてしまいがち
失敗体験を繰り返さないようにすることも
大変重要ですが
それを意識するがあまり
失敗前に先手を打つような支援にならないよう
気をつけてみてください
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