【びぃどろ講座】ラッパの吹き方②のどちんこを鍛える

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昨日の記事「ラッパの吹き方①基礎」で触れましたが、ラッパを吹くための2つのポイントのうちの1つ。「鼻の通り道」である「のどちんこ」について。

のどちんこってどこ?

のどちんこ、ってみなさんわかりますよね?口を「あ〜ん」って開けた時に見えるあれです。

さてこののどちんこのある場所ですが、お口と鼻を仕切るもので、口を蓋すると言う意味で「口蓋(こうがい)」と呼びます。この口蓋は、大きく分けて三つに分けることができます。

前から順に「硬口蓋」「軟口蓋」「口蓋垂」です。この3番目の口蓋垂が、いわゆる「のどちんこ」と呼ばれています。

前から順に、「硬口蓋」「軟口蓋」「口蓋垂」

どこを鍛えるの?

さてこの口蓋ですが、どこを鍛えるのかと言うと、ズバリ「軟口蓋」です

軟口蓋がどこかと言うと、舌先で口蓋を後ろに向かってゆっくりとなぞってみてください。途中からプニっと柔らかくなる場所がありませんか?それが軟口蓋です。

ここには骨はありません。複数の筋肉で支えられており、食事や会話の際に複雑に動き、鼻への通り道を塞ぎます。

その為これらの筋肉の筋力が弱かったり、上手に動かせなくなると、食べ物や息が鼻に抜けてしまい、食事中にくしゃみがでたり、鼻から水分が出てきたり、声がフガフガした印象になるなどのトラブルが生じます。

ですから狙うべきは、軟口蓋です。

軟口蓋の鍛え方

鍛え方って言ったって、腕や脚のように「はい動かして!」と言ってできるものでもありません。直接触ってストレッチ!とかもできるわけありません(笑)

ですから間接的に動かす方法などをとります。今日はそのいくつかをご紹介します♪

口から吹こう

ティッシュや風車、ロウソクなど、吹いた時の空気の流れが見えるものを使いましょう。まずはそれらで、口から息が出せる練習をしてみましょう。

ストローで吹こう

ストローを使って吹く遊びも効果的です。

ピンポン球とストローを用意して、テーブルの上のピンポン球を吹きながらテーブルサッカーをしても面白いですね

薄い小さい紙を机の上に数枚並べて、吹きながら集める、なんて言うのも面白いかも?ちなみに高齢者施設などで、この紙にお金のイラストとか書いて「たくさん集めた方が勝ち!」なんてすると、意外と盛り上がります。

紙に色水などを垂らして、ストローで吹きながら絵を描く、なんて言うのも面白いですよ。

強い力で吹こう

強い力で吹くための方法として、少し抵抗をかける、と言うやり方があります。

一つはペットボトルブローイングと言うもの。これは下図のように水を入れたペットボトルにストローをさしてブクブクと息を吹き込むもの。このストローを何センチ程度深く挿したかによって、ストローにかかる水圧が変わります。初めは1〜2cm程度から始めて、徐々にストローを深くしていきます。10cmできればすごい!

ただしこのやり方は、水が溢れたり、間違って飲んでしまうことがあるので十分注意しましょう。

もうひとつ簡単なやり方として、「吹き戻し」と言うおもちゃを使ったものです。よく出店なんかで売っている、あれです。

これは吹こうとしたときに抵抗がかかるので、実は軟口蓋を鍛えるのにとっても良いのです。最近はそれも少しずつ有名になってきたのか、介護系の本などにも記載されていたり、専用商品が販売されていますが、駄菓子屋さんなどに売っているもので十分です。

しかし、これ。実は結構難しい。ラッパが吹けない方には難しいと思いますので、それは上述のその他の方法を試しながら工夫してみてくださいね。

まとめ

軟口蓋のトレーニングは他にもたくさんありますが、まずは視覚的に吹いた息で遊べるものが楽しいかもしれません。色々工夫をしてみてくださいね♪

さて、明日は唇を鍛える方法です。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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