【びぃどろ講座】ラッパの吹き方③唇を鍛える

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さて、続けて記事にしている「ラッパの吹き方」今日はそのラスト。「唇」の鍛え方について。

唇のまわりってどうなってるの?

唇の周りにはたくさんの筋肉がありますが、最も有名なのが「口輪筋」。唇に対して輪っか状に走行している筋肉ですね。口をすぼめたりする力があります。

この「すぼめる」という能力は、唇周りの筋力もですが、頬の筋肉も関係します。ですから、一言で「くわえる」と言っても、唇だけの力とも言えなかったりします。

練習方法

ラッパを吹くための唇の動き、という前提でのお話になります。

まずラッパの吹き口を、しっかりとくわえられなければいけません。

お猿の真似をしてみよう

意外と難しいのがこれ。唇をしっかり閉じたまま、唇の中で舌を回します。初めは左右。できれば上下。もっとできればグルグルグル…

お猿の真似でウッキ〜なんて言いながらできると楽しいですよ。

ブクブクうがいできるかな?

猿の真似も難しい。そんな時は、お水を口に含んで、ブクブクできるかな?ブクブクできなくても、水を含んだまま舌を向いたり、ぶちゅって吐き出すことができるかな?

ストローを使ってみよう

昨日の記事にもアップしましたが、ストローを使ったブクブクやピンポン球を吹くテーブルサッカーなど。これもひとつの練習になりますね

どれもこれも難しい!

とは言え、例えば口唇口蓋裂やダウン症などの基礎疾患を抱えているお子さんの場合、上記のどれもできない!っていうことがあると思います。

口の動きって、何でこんなに難しいのでしょう。小さい場所に、たくさんの筋肉が複雑に絡んでいて、全部を協調して動かすことが何でこんなに難しいんでしょうね。

その場合、くわえるもの自体の太さを工夫しましょう。しっかりと唇をすぼめることが難しいのであれば、ストローの径を太くします。タピオカドリンク用のは少し太すぎるかもしれないので、「シェイク用」の8mm径がオススメです。

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くわえられない…でも

それでも音がなるおもちゃ、くわえて遊ばせてみたいですね。小さいお子さんほど、「音が鳴る」という玩具は頑張って遊ぶことで練習をしてくれると思います。そういう時はどうしたらいいでしょうか?

吹き口が大きいものを選ぶ

まずは吹き口の大きいものを選んでみましょう。ラッパではなくリコーダーなどですね。リコーダーの長さは短めのものにしましょう。安全のためもありますし、楽に吹けるからです。

吸っても音が鳴る玩具を選ぶ

音の鳴る玩具の中には、吸っても鳴らせる笛があります。ハーモニカなどもそうですね。関係ないですが我が家の「レ○゛デュプロブロック」のパーツで、アイスクリームのコーンがあるんですが、あれの細い方をくわえたら音が鳴るという裏技を、うちの子どもたちが発見し、しばらく笛のようにして遊んでいた記憶が・・・(・_・;まぁそれが練習に使えるかは別として、あれも吸っても音が鳴りました(正しい使い方ではありません。試される方は自己責任でお願いします!)

くわえ方を工夫する

この100円ショップに売られているラッパ。これの練習をするときにくわえ方を工夫することもできます。 

①奥までしっかりくわえる

奥までしっかりくわえて、平らな部分全体が唇と密着するようにすると、空気のもれる隙間が減って、音がなるようになります。

②少しずつ音が出せるようになったら、ラッパを奥までくわえないように少し離します。唇の力の弱いお子さんはまだこれができないと思いますが、少しずつそれで慣らしていきましょう。

とはいえ、この100円ショップのラッパはちょっと難易度が高い印象がありますので、他のものから練習をした方がいいかな?と思いました。これもまた検証して記事化したいなぁ。

中途半端で申し訳ないです(・_・;

個人差は大切に

このように、練習方法はたくさんありますが、本当のところ、そのお子さんの性格や癖によっても、できること・できないことって違うと思います。

ですからこちらに記載した練習方法はあくまで一例。やっぱり専門家からのアドバイスをもらっていただければいいなと思います。

身近に専門家がいない。そんな方は、びぃどろでもお口の発達の支援を個別に行っています。ちょっと聞きたいなという方にも気軽にお答えできるように、相談窓口を設けています。お問い合わせフォームからでも気軽にご連絡くださいね。

みんなでお子さんのお口の発達を支援していきましょう。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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