【びぃどろ講座】スポンジブラシの選び方

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昨日口腔ケアについて、簡単な説明をしました。口腔ケアで使うスポンジブラシ、どんなの選んだらいいのかな?について。

いろんな素材と形状

本当にたくさんのメーカーがいろんな大きさ・形・素材で作っていますので、一概に決めることはできませんが、今日は基本的な選び方

軸の素材

軸に使われる素材は主に2つ。紙かプラスチック。あとまれに木の軸のものもありますね。

私の場合、よっぽど口腔ケアに時間がかかる場合以外は「紙」をオススメしています。プラスチックの場合、スポンジとの結合部分の形状が少しボコボコしていて、拭く時に違和感があります。強めに押し当てた場合、痛みが出る可能性もあります。また、意外とプラスチックって弱くてしなってしまうんですね。指の力がダイレクトに伝わらないため、うまく力が入らない印象があります。

木軸の場合、ほとんどがアイスの棒のように平らな形状をしています。ですからくるくると回してたんを絡めとるのに、扱いにくいため、私はほぼ使用しません。

ですから紙軸を私は勧めています。もしプラ軸がいいよって方がいたらすみません。どんな時にいいか、教えて欲しいなぁ。

軸の長さ

軸の長さも様々ですが、選べるなら長い方がいいかなと思います。短くても大きくは変わりませんが、長い方が操作しやすいと思います。

この辺りは好みもあるかもしれませんね。

スポンジの形状

スポンジの形状もたくさんありますが、今回はざっくりとどんな使い方ができるか、について

だいたい、上図の3パターンの形状かと思います。他にも少しありますが、だいたいこの種類ということで行きます。溝の数とか、大きさはさらに無数ありますが、あくまで形状。

①の特徴は、やはり口の中にこびりついた痰をや汚れをとるのに適しています。このボコボコも3〜4個のものより、図のような多いものの方がより使いやすいです。

②の特徴は、保湿剤や薬剤の塗布に適しています。ですから痰や汚れを取り除くのには不向きと言えます。

③の特徴は、いちいち手をくるくる回さないで汚れが取れるというものです。ただし、こびりついた汚れをとる場合はくるくると回した方がいいので、そういう使い方ではなく、比較的口腔内が潤っていて、汚れが取りやすい状態の方には簡単、というものです。

私は仕事柄、①を使うことが非常に多いです。ですから、①のスポンジで保湿剤塗布もします。ある程度万能かな?と思います。

選ぶのも大変

スポンジブラシ一つをとっても、いろいろな種類がありますね。中には吸引機に取り付けができるタイプのものなんてのもあります。

基本的にスポンジブラシは衛生上使い捨てです。ですから、コストとの兼ね合いもあるので、高価なものばかりをお勧めするわけではありませんが、用途によって・お口の状況によって使いやすいものを選んでいければいいなと思います。

参考にしてください。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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