【びぃどろ講座】おかずもお粥も同時に調理!パッククッキング!

『たべる』について, だんらん作りの知恵袋, 未分類

以前、お粥の炊き方についての記事を書きました。その中で簡単に触れた『パッククッキング』という方法。今日はそれのご紹介です。

パッククッキングって?

パッククッキングとは、半透明のポリ袋に食材を入れて、湯せんで火を通す調理法です。
これは、災害時などでガスや水道、電気などのライフラインが使えなくなった際にも、カセットコンロ、鍋、水、ポリ袋だけで、さまざまな調理ができるものです。また1つの鍋で複数の料理を同時調理できるため、時間短縮にもなります。

パッククッキングのメリットデメリット

メリット

  • 同時調理ができる
  • 電気やガスの使用量を最小限に抑えられる

デメリット

  • ポリ袋から中身を取り出すのが大変
  • 意外と準備が手間

このデメリットの「ポリ袋から中身を取り出すのが大変」という点、意外と主婦の立場として考えると、大きなデメリットと思っています(;^ω^)少なくとも、ものぐさな私にはしんどいです(笑)

けれども、嚥下障害などの食事へ配慮を要する方の対応食を調理する場合、家族用の米飯と対応食としてのお粥(軟飯)を同時に調理しなければなりません。そのため、ひとつの手段として、この方法をご紹介します。

材料

  • 半透明ポリ袋
  • 炊飯器または電気ポット

作り方

①ポリ袋の中に米と分量の水を入れます
例:米飯…米1 対 水1 (重さではなく容積)
  全粥…米1 対 水5
  軟飯…米1 対 水2~4

②ポリ袋の中の空気をギリギリまで抜いて端を結ぶ

③ポット(炊飯器)にイン!

④およそ1時間後に完成です♪

⑤やけどに注意して、取り出してください

わかりにくいので動画で説明

音声で解説しおています。文字解説版もあります。

動画は文字解説版もありますが、一応音声解説をあげてみました。

お粥とご飯を同時に炊く

小さい事かもしれませんが、私は、介護をされているご家族が「自分の食事を丁寧に作れる」ということにとてもこだわっています。やはり、ご家族が自分の生活を大切にできなくては、介護の生活はとても大変なものに切り替わってしまいます。

私は、出産後1年間育児休暇を取得しましたが、やはり離乳食と自分のご飯の2種類のご飯を作ることの大変さに驚いたものです。また上の子が幼児だった時は、幼児食と離乳食と夫婦の食事の3形態になるので、本当に大変でした。私が不器用なだけかもしれませんが、どうにかならないかなぁと思っていました。

育児は育ってしまえば食べられるようになるので、なんとか乗り越えることもできましたが、これが障害や病気などで長く配慮がいる状態となると話は違います。

ですからご家族の食事を楽にすることを意識して指導をするようになりました。それに、発達期のお子さんの場合、兄弟児に合わせて少し固いお食事を出してしまうと、発達に悪い影響を及ぼすことも多いため、なるべく「その子にあったご飯が楽に作れるように」ということにこだわっています。

少しでも日々の食事を楽に楽しくしていただけるヒントになればいいなと思います。よかったら試してみてください♪

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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